中国産ウナギの産地偽装事件で、徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀」が九州などで販売した15トンについて、自主回収の状況を行政や親会社「徳島魚市場」が把握していないことが分かった。偽装ウナギからは国内で食用養殖魚への使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」も検出されており、未回収分の行方が問題になりそうだ。
偽装ウナギは、魚秀が神戸市の神港魚類へ256トン出荷。神港魚類は偽装発覚までに49トンを仲卸など17業者に販売したが、その中には魚秀が買い戻した25トンも含まれている。魚秀はこのうち15トンを福岡営業所を通じて九州などで販売した。
神港魚類の販売分については、5日現在で13.219トンを自主回収。だが魚秀に渡った25トンについて神港魚類は「分からない」としており、産地偽装にかかわるJAS法を所管する農水省も「JAS法上、回収の義務はなく把握していない」という。福岡市にも購入した業者からの問い合わせすらなく、「相談があれば神港魚類に連絡を取るよう勧める」と言うだけだ。
神港魚類が仕入れた偽装ウナギからはマラカイトグリーンが検出されているが、食品衛生法を所管する厚生労働省や徳島県、登記上の本社がある大阪市も把握していない。
魚秀徳島営業所の従業員は毎日新聞の取材に「福岡営業所が回収しているようだ」と話した。しかし詳細は不明で、徳島魚市場の吉本隆一社長(65)は「福岡営業所長から『返品があるので回収している』という連絡はあった。魚秀が存続しており、自主回収するなら魚秀がやること。親会社としては確認していない」と話した。中谷彰宏社長(44)ら魚秀側とは連絡が取りにくい状態だという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080707-00000042-mai-soci

