繁華街の個室ビデオ店は一瞬にして、熱と炎、煙が充満し、逃げ惑う客はパニックに陥った。鍵を閉めた個室で眠っていた多くの客は、異変に気づくのが遅れ、命を失った。間一髪で助かった兵庫県伊丹市の会社員の男性(37)は「もうあかんと思った…」と、その恐怖を語った。
出入り口に比較的近い「8号室」にいた男性は、リクライニングシートを倒して「そろそろ寝よう」と思った瞬間、木が焼け焦げたようなにおいが鼻をついた。その直後、店員らしき叫び声が響いた。
「うわー、なんやこれ!」
驚いて、個室のドアを開けて通路に出ると、煙が充満していた。ただでさえ薄暗い店内。照明も落ち、立ち込める煙で先はまったく見通せない。
各部屋には熱感知器が取り付けられていたが、店内にいる間は火災報知機の音は聞こえなかった。
「煙を吸い込んだら終わりだ」。手で口を押さえ、狭い通路を出口へ向かった。部屋を出て右、壁に突き当たったらまた右…。頭の中で地図を描きながら、壁をつたった。ほかの客ともぶつかりながら逃げ、出入り口の光が目に入ったとき、「助かった」と思った。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20081002044.html -gooニュース

