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窒息:餅、こんにゃくゼリー、アメ、パン… 少量よくかみ、防ぐ

 ミニカップ入りこんにゃくゼリーによる窒息死が相次いだことを受け、食品安全委員会の作業班が窒息しやすい食品の危険性を調べた。13日公表された評価報告書の原案は食品ごとの窒息リスクを細かく分析しており、食生活の指針となりそうだ。この機会にリスクの高い食べ物との付き合い方を知っておきたい。【山田泰蔵】

 ◇高齢者、幼児は注意 詰まったら慌てず119番

 作業班は今回、それぞれの食品を一口分、1億回食べた場合にどのくらい窒息死事故が起きるかを数値化した。算定には、救命救急センターに搬送され死亡した人の食品別統計や、国の人口動態統計の死因別データが使われた。一般の人が通常食べる回数も考慮した。

 その結果、最も高い「餅」は7回前後で、「こんにゃくゼリー」「アメ類」「パン」が上位になった=表。こんにゃくゼリーは救急搬送統計の区分が存在していないため、内閣府が把握しているデータなどを基に2パターンの推計値を算出。危険性を「アメ類と同程度ではないか」と結論づけた。

 また、ピーナツは救急搬送統計では死亡例が少なかったため数値化の対象外とされたが、重軽症の救急症例では気管などに入った異物の半数以上を占めている。気管や気管支に入ると、食べた時は気づかずに後で呼吸困難を起こすこともあり、注意が必要だ。

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 人口動態統計によると、食べ物をのどに詰まらせ死亡した人は06年に4407人。うち3729人(約85%)が65歳以上の高齢者で、交通事故死(4161人)にも匹敵する。

 また、5歳未満の乳幼児の死者数は34人。高齢者ほど多くはないが、不慮の事故による死者数の約10%を占め、大半が家庭で起きている。

 報告書案では、高齢者や小児は食べる能力が弱くなったり未発達なことが「窒息事故の大きな要因の一つ」としている。育児や介護をする人たちは、自分が食べた時の感覚と、子どもやお年寄りの感覚とは違うということに気を付けたい。

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 学術調査などでは、高齢者の約12%が食品をのどに詰まらせたことがあり、約6%の母親が15歳以下の子の窒息を経験している。事故の危険性は日常的にある。防ぐにはどうしたらよいのか。

 報告書案では(1)一口の量を多くせず、食物を口の前の方に入れる(2)よくかみ、唾液(だえき)と混ぜる(3)しゃべりながら食べたり急に上を向いたりせず、食べることに集中する--のほか食品の特性や安全な食べ方を知ることが大切だと指摘している。のどに詰まりやすい食品の特性をまとめてみると--。

 ★餅

 口に入れた直後は温度が50~60度で軟らかく伸びやすいが、かむうちに40度程度まで下がって硬くなり、口内に付着しやすくなる。このため、唾液とよく混ざらないと、のどに詰まりやすい。口内やのどの表面が乾燥しがちな高齢者は特に注意。

 ★ミニカップ入りこんにゃくゼリー

 普通のゼリーより硬く、小児の窒息死では10件中4件が前歯の生え替わる6~7歳だったことなどから、かみ切りにくい性質が一因とされた。上を向いたり吸い込むように食べると、直接のどの奥まで入り、気道をふさぎやすい。水分の少ない部位に付着するとはがれにくく、せきをしても吐き出しにくい。冷やすとさらに硬くなり、リスクが高まる。

 ★アメ

 口の中でしゃぶっている間に唾液と混ざって滑りやすくなる。食べる能力が未発達な幼児は口の中にとどめておくのが難しく、するっとのどに入ってしまいやすい。

 ★パン

詰め込むと硬くなり、唾液と混ざるとのどに付着しやすくなる。窒息は高齢者に多く、重症となる割合が高い。中学生でも給食に出たパンの早食い競争をして死亡した例がある。

 もし詰まったら? 消防庁救急企画室は「慌ててはいけない」と指摘する。同庁の調査(98年)では、食品をのどに詰まらせ救急搬送された事例のうち、居合わせた家族らが取り出そうとした場合の生存率は76%。試みなかった場合(50%)より高くなっている。

 応急処置には「せきを促す」「手や指でぬぐって取り除く」「背中を強くたたく」などの方法があるが、異物が口から見えない場合に指などを入れると逆に押し込んで窒息させてしまう危険もある。同室は「応急処置を試みるとともに、119番して指示を受けてほしい」と話す。

 ◇こんにゃくゼリー、国も対応検討

 ミニカップ入りこんにゃくゼリーを巡っては、消費者庁も近く食品SOSプロジェクトチームを設け、形状や表示を法規制すべきかなど、対応を検討する方針だ。

 08年末以降、一部メーカーがこんにゃく成分を減らした改良タイプを発売しているが、国民生活センターによると、普通のゼラチンゼリーと比べると依然として硬いという。消費者団体からは規制を求める声が根強い。

 一方、業界は事故例が小学生以下や高齢者に集中しているため、商品の包装に「小さなお子様や高齢者の方は絶対にたべないでください」の文字を大きく表示。カップにも警告マークを入れた。一部の小売店では子どもの手の届きにくい商品棚やお菓子コーナー以外で販売している。死亡事故は08年夏以降確認されておらず、「アメなどと同程度のリスクなのに、こんにゃくゼリーだけを規制するのは難しい」(消費者庁幹部)との声もある。

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 ■食品ごとの窒息死亡事故頻度

 (1億口食べた場合に窒息を起こす回数)

(1)餅                  6.8~7.6

(2)ミニカップ入りこんにゃくゼリー推計1 2.8~5.9

(3)アメ類                1.0~2.7

(4)ミニカップ入りこんにゃくゼリー推計2 0.16~0.33

(5)パン                 0.11~0.25

(6)肉類                 0.07~0.15

(7)魚介類                0.06~0.11

(8)果実類                0.05~0.11

(9)米飯類                0.05~0.09

 ※こんにゃくゼリーは推計値が2種類出されたが、誤差が大きかったり、過小な値になっていたりする可能性がある

http://mainichi.jp/life/food/news/20100127ddm013100111000c.html-毎日jp
             

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2010年01月27日 10:40に投稿されたエントリーのページです。

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