空前のペットブームと言われる中、県動物愛護協会と長岡市の長岡開業獣医師会など3団体が、犬の小便処理を飼い主に促す、ユニークな看板を作った。JR長岡駅西口前の三つの商店街が譲り受け、同駅前の目抜き通りに9日、計20枚程度を設置する。
同駅周辺では、アーケードの歩道に犬を連れて歩く飼い主も多く、近くで小便をされて困っていた商店主らから、マナー向上を訴える声が上がっていた。
同協会などはこれまで、ペットのふんの処理を訴える既成の看板を設置してきたが、商店主らの声を聞いた同協会中越支部副支部長で獣医師の長部善憲さん(56)らが昨年夏、独自の新しい看板制作を発案。動物の絵を使ったユーモアポスターなどで知られる長岡造形大の福田毅教授がデザイン。2種類の看板計300枚と、同様の図柄のポスター型シール500枚、チラシ1万枚を作った。
看板を譲り受けた長岡市大手通商店街振興組合の安藤栄治理事長(53)は「食料品店の前で、平気でおしっこをさせる飼い主もいた。地域のイメージアップのためにも、せめて水で流してほしい」と話し、飼い主に水入りペットボトルなどの携行を呼びかける。
長部さんは「動物の地位向上に向けて、一歩進んだマナー作戦をやりたかった。目に留めてもらえるようなものになるよう工夫した」と話している。
日本動物愛護協会によると、東京都が犬の小便を流すことなどを求めるチラシを作ったが、看板での啓発例は珍しいという。
同協会の吉野功事務局長は「家族の一員であるペットが、散歩に出れば地域の一員だと考えるきっかけになるのでは。人と動物の共生を考える今の時代で、一つの取り組みとして評価できる」としている。
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