◇復旧作業中、不徹底
労働安全衛生法で喫煙が禁止されている原発の放射線管理区域で相次ぎたばこの吸い殻が見つかった問題で、毎日新聞が原子力施設を持つ全国12電力事業者に過去5年間の記録を問い合わせたところ、中越沖地震の復旧作業中の東京電力柏崎刈羽原発が120件と突出して多いことがわかった。
沖縄電力を除く全国10電力会社と、日本原子力研究開発機構、日本原燃に取材した。このうち、吸い殻が見つかったと回答したのは東電と東北電力、日本原子力発電、関西電力、北陸電力。残る7事業者は「記録では、なかった」と答えた。
東電によると、柏崎刈羽原発で吸い殻などが見つかったのは120件。吸い殻が見つかった件数を数えているため、本数はこれより多いという。東電は「地震の復旧作業で多くの人員が入ったため、原発固有のルールの浸透度が低いことが原因ではないか。ルールの徹底を図っていきたい」と話している。福島第1原発では1件、福島第2原発は3件だった。
このほか、東北電力女川原発で吸い殻1本(08年)▽日本原子力発電敦賀原発で2本(07年)、東海第2原発で08~09年に5本、たばこ1本▽関西電力美浜原発で数本(08年)▽北陸電力志賀原発で07~08年に2本が、それぞれ見つかったという。
各事業者とも管理区域の入り口で、異物の持ち込みがないか下着姿になった作業員を目視でチェックしているが、ボディーチェックはしていない。柏崎刈羽原発では、たばこに加え、相次ぐ火災や作業事故も問題視されており、最近では作業員の衣服のポケットなども調べているという。【酒造唯、五十嵐和大】
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100209ddlk15040160000c.html-毎日jp

