ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が1月以降、県内で急増している。集団感染も相次いでおり、これまでに高齢者施設の入所者3人が死亡した。例年だと流行のピークは12月で、今シーズンは1か月以上遅い。県は今後の流行拡大を警戒している。
県の最新の定点調査(8~14日)によると、この1週間に報告があった患者数は1医療機関あたり12・75人。10人以上が発症する集団感染は1月以降、計37の社会福祉施設で発生。内訳は介護老人保健施設などの高齢者施設14、保育所など22、障害者施設1で、このうち高齢者施設2施設で死者が発生した。
感染性胃腸炎の主な症状は吐き気や下痢など。県などによると例年、12月頃から流行が始まり、12~1月にピークを迎えたあとは減少傾向をたどり、春先までに収束する。ところが、昨年末は発生が少なく、昨年12月の県の定点調査では、1医療機関あたり2~3人で推移していた。
感染性胃腸炎の主な原因となるノロウイルスの感染防止の基本は「手洗い」。昨年は新型インフルエンザの流行で、手洗いなどの感染予防策が広く浸透し、それが感染性胃腸炎の流行も防ぎ、ピーク時期が後にずれた可能性があるという。
県健康対策課は、「新型インフルエンザ対策の時と同じように手洗いをしっかりしてほしい。それがほかの感染症予防にもなる」と呼びかけている。
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